2019年7月末よりPayPayにおける残高の種類が
- PayPayマネー
- PayPayマネーライト
- PayPayボーナス
- PayPayボーナスライト
となります。
今回は本記事にて、最も変化の度合いが大きい「PayPayマネー」と「PayPayマネーライト」に関するそれぞれの変更箇所とメリット、及び使い方について詳しく解説してまいります!
もくじ
PayPayマネーとは?
2019年9月30日から創設される新規の名称でPayPayアプリ内でも長らく予告されていた『出金可能な電子マネー』とのこと。
▼PayPayのこちらの部分をタップすると、
▼このように予め登録してある銀行口座が表示されます。
この画面にて表示されている銀行口座を選択すると、その口座に対し、PayPayマネーから出金することができます。
PayPayマネーライトとは?
『PayPayマネーライト』とは、かつて存在していた「PayPayライト」にあたるもので、銀行口座からチャージした金額がPayPay残高になったものを指します。
いや、でもそれって、「PayPayマネー」と一緒では?
と思われるかもしれませんので、分けて記載すると、
- 所定の条件をクリアした人が行うチャージ→『PayPayマネー』
- クリアしなかった人が行うチャージ→『PayPayマネーライト』
になるものと思われます。
「所定の条件」とは?
上記の「所定の条件」とは「本人確認」です。
PayPayにて本人確認済みのユーザーはチャージすると自動的に出金可能な「PayPayマネー」へのチャージになり、本人確認が未完了のユーザーがチャージを行うと、自動的に「PayPayマネーライト」へのチャージになります。
「本人確認」を行う方法は?
PayPay上で本人確認を行う方法は2通りあり、
- 銀行口座の認証を利用する
- かんたん確認を利用する
が利用できます。
難易度としては銀行口座を使って認証するほうが数倍楽です。
「かんたん確認」は本人確認書類(免許証など)の撮影・送付をしなくてはならず、かつ確認完了まで5日前後の日数がかかります。
ですので、「本人確認」の素早い完了したい方で連携できる銀行口座を持たれている方は圧倒的に「銀行口座の認証」を利用することをおすすめいたします。
PayPayマネーとPayPayマネーライト。その違いは?
ここまでのご説明で、単純にユーザーのステータス(本人確認済み/未完了)によってマネーかマネーライトか変わるかのように思いますが、残高としての機能でも違いがいくつかあります。
一覧表に表すと、▼このようになります。
名称 | 有効期限 | 機能 | チャージ・付与方法 |
PayPayマネー | 無期限 | 出金・譲渡・送金 | 本人確認済みユーザーがチャージ |
PayPayマネーライト | 無期限 | 譲渡・送金 | 上記以外のユーザーがチャージ |
PayPayボーナス | 無期限 | – | キャンペーンなどで付与 |
PayPayボーナスライト | 60日 | – | キャンペーンなどで付与 |
合わせて「PayPayボーナス」「PayPayボーナスライト」も併記してみました。
「なぜこんなに細分化する必要があるの?」という疑問が湧いてきますが、出金ができる/できない、有効期限の有り/無しで大きく分けられており、資金決済法や資金移動の観点から仕方なく分けられているように思います。
PayPayマネーは、PayPayからすると「誰」が「いくら」持っているのかが明確なお金ですので、実際の現金のように引き出したり、送金できたりします。
PayPayマネーライトもほぼ現金と同様ですが、本人確認が未完了ユーザーということで、「出金だけできない」というルールが敷かれています。
ただし、通常のコード支払い用アプリとして使用する形では特段気にする必要がない、ということも言えますね。
PayPayライト→マネー・マネーライトへの変更。ユーザーのメリットは?
かつては「PayPayライト」と呼ばれていた「PayPayマネー」「PayPayマネーライト」ですが、名称変更などによってユーザーのメリットはどのように変わったのでしょうか?
有効期限が撤廃される
まずひとつ目は「銀行口座からチャージした残高の有効期限がなくなる」という点です。
そもそも、PayPayがスタートしたタイミングから1年も経過していないこのタイミングで無期限に変更されますので、有効期限を恐れる必要もありませんでしたが、「いつか使用できなくなる」という不安感が払拭されただけでも大きな仕様変更ですね。
【PayPayマネー】払い出し(出金)が可能になる
また、「PayPayマネー」に限定されますが、チャージした金額の払い出し(出金)が可能になります。
今までチャージした金額は一方通行で戻らない・戻せない金額でしたが、9月30日のPayPayマネー実装後はお金を引き出せるようになります。
PayPay以外で急に現金が必要になったタイミングに一度引き戻すことができる点ではメリットがあります。
PayPayマネー・マネーライトの貯め方
PayPayマネーは銀行口座からのチャージと送金受け取りが入り口
「PayPayマネー」はその残高に入金する手段が
- 銀行口座等からのチャージ
- 他ユーザーからの「送る」による入金
- 「わりかん機能」を使った他ユーザーからの入金
のみになっていますので、それ以外の方法で何かしら作業を行い「効率的に貯める」ということは出来ないようです。
PayPayマネーライトはチャージやキャンペーン、「送る」「わりかん」が入り口
一方、PayPayマネーライトは、本人確認などPayPay側が用意した本人確認など「一定の条件」をクリアしていない人がチャージした場合に入金される、というルートの他、
- ヤフオク!の売上金チャージによる入金
- 他ユーザーからの「送る機能」による入金
- 「わりかん機能」を使った他ユーザーからの入金
が一般的な「貯め方」に該当します。
PayPayマネー・マネーライトの使い方
【PayPayマネー】払い出し(出金)機能をどう活かすか
「PayPayマネー」の独自性は上記でも触れている通り「払い出し(出金)」ができることです。
この使い方としては、一度入金した金額を別の箇所で使用したい場合や、飲み会などで「わりかん」機能を利用した場合は、費用回収をPayPay上で行い、その費用を別の箇所で使える、というメリットがあります。
PayPay側としてはできるだけ多くのユーザーに「本人確認」を行なってもらい、精密な消費者データの収集を行いたいはずですので、本人確認を行うことでポイント付与をするキャンペーンを開催する、などの可能性があります。
それらキャンペーン次第ではPayPayマネーの残高を持つメリットが発生するかもしれませんね。
【PayPayマネーライト】「送る」「わりかん」を積極的に受け取り
「PayPayマネーライト」の使い方としては、従来どおり実店舗での買い物に使用できたり、「送る」や「わりかん」機能を利用して他ユーザーとの送金決済を行うために使用できます。
「PayPayマネーライト」にチャージする時の注意点
ただし、1点気をつけなければならないのが、1度でも「PayPayマネーライト」になってしまうと、払い出し可能な「PayPayマネー」に変換することは出来ない、ということ。
ですので、他の「ペイ」系アプリも積極的に使用していて、流動的にお金を様々なサービスの残高と行き来させたい時は、積極的に「PayPayマネーライト」にチャージすると後々少し不便になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
PayPayで発表された各残高の「名称変更」ですが、PayPay以外でも通常の残高とポイントバックやキャッシュバックされて戻ってきたお金との扱い・名称が違っていたりで混乱するばかりです…。
もちろん、それぞれの機能や前提条件はマイナーチェンジ程度で今回も「払い出し可能」と「有効期限の撤廃」ということのみですが、名称の変更から仕様の変更が繰り返されると、正直ついていけなくなりますね。
本記事を参考により便利にPayPay、並びにPay系アプリをご利用いただけると幸いです!