2019年10月1日から始まる政府主導のポイント還元事業ですが、長らく残っていた問題として今回のキャンペーンに参加している店舗や企業が一体どこにあるのか分からない、という点がありました。
この度ようやく地図上でその店舗が確認できるアプリが登場しましたね。
実際に使ってみると店舗の位置だけではなくその店舗の還元率や使用できるキャッシュレスの手段やブランドなども確認することができます。
今回はその「ポイント還元対象店舗検索アプリ」の詳細をご紹介いたします!
もくじ
「ポイント還元対象店舗検索アプリ」とは?
2019年10月1日から始まる「国からのポイント還元」
PayPayのテレビ CMなどで頻繁に告知がなされていますが、2019年10月1日より政府が主導するキャッシュレス・消費者還元事業がスタートします。
今までのポイント還元は、PayPayなどキャッシュレスのサービスを展開する企業が利用ユーザーに対してポイントバックを行っていましたが、よりキャッシュレスの習慣を促進するため、通常、企業が行なっているポイントバックに加えて国がより大きな還元率でユーザーにポイントバックするキャンペーンとなります。
ただし、キャンペーンに参加する店舗は全体の30%
とはいえ全ての店舗がこのキャンペーンに参加するわけではなく、予め参加の表明をした企業や店舗のみが国のポイント還元対象店舗となります。そしてその比率は全体に対して30%ほどとのこと。
そこでかつてより問題になったのは、「どの店舗が消費者還元事業に参加しているのか」でした。
公式HPでは、6300ページにも及ぶpdfファイルに店舗のリストが記載されていましたが利便性はゼロに等しいものでした。
(ようやく)キャンペーンへの参加店舗が地図上で確認できるアプリ/ウェブサイトが登場
そこでようやく今回ご紹介する ポイント還元事業に参加している店舗が地図上で確認できるアプリが登場しました。
店舗ごとに還元率の違いもあるため、どのタイプが5%のポイント還元を受けられるのか、どの店舗が2%になるかも含めて確認することができるアプリになっています。
ダウンロード
それでは以下より、ポイント還元対象店舗検索アプリの使い方をご紹介いたします!
「ポイント還元対象店舗検索アプリ」の使い方
現在地を表示する
なぜ自分のいる現在地を確認するには、
▼こちらのアイコンをタップすることで自分のいる位置を画面の中央に持ってくることができます。
地図上で対象店舗を確認する
地図上にポイント還元対象店舗はどのように表示されているかと言うと、
▼この画面上で黄色い吹き出しアイコンが、今回のキャンペーンに参加している店舗になります。
対象店舗の詳細を確認する
黄色いアイコンだけでは対象店舗の位置だけしか確認する事が出来ませんが
▼そのアイコンをタップすることによって画面下部にその店舗の詳細を表示させることができます。
対象店舗の還元率を確認する
今回のポイント還元キャンペーンに関しては、直営店:5%、フランチャイズ店:2%と業態によってポイント還元の割合が変わりますが、
▼店舗のアイコンをタップしたときに表示される、こちらの部分を確認することによってその店舗が今回のキャンペーンで何%のポイント還元を行っているかを確認することができます。
今回のキャンペーンの前提として直営店:5%、フランチャイズ:2%、がありますが、
フランチャイズ経営の居酒屋や、セブンイレブン・マクドナルドはいずれの店舗もフランチャイズという扱いになっており、いずれも還元率は2%となっています。
対象店舗で使えるキャッシュレスの手段・ブランドを確認する
店舗によっては交通系 IC カードが使えたり、PayPay・LINE Pay・楽天ペイが使えたりと、利用できるサービスは異なりますが、このアプリ上でその店舗はどのサービスが利用できるかも確認することができます。
▼店舗詳細を表示したこちらの画面で、店舗名部分を下から上方向にスワイプすると、
▼ このようにいつも店舗で利用できるキャッシュレスの手段を確認することができます。
純正の地図アプリで開く
さらに詳細な店舗の位置を確認するには、
▼画面下部に表示されているMAPで開くをタップすることによって
▼このように別の地図アプリでその場所を開くことができます。
iPhone の場合は Appleが提供している純正の地図アプリが表示されます。
「ポイント還元対象店舗検索サイト」の使い方
まずこちらのサイトにアクセスします。
▼するとこのように東京駅上空からの視点でマップが開かれ、位置情報利用確認のポップアップが表示されます。
上記の画面で許可をタップすると、
▼このように地図が表示されました。
この初期位置から現在地まで画面を2本指でひたすらスクロールすることも可能なのですが、場所によってはかなりの時間がかかりますので、
▼こちらのボタンをタップして、現在地にジャンプするようにしましょう。
▼次に自分が場所を確認したいエリアが表示されたら、このエリアを検索ボタンを押してみると、
▼このようにキャッシュレスポイント還元事業に対応している店舗の場所に黄色いアイコンが設置されているのが確認できます。
▼画面上部の絞り込みというボタンを押すと、
▼このように複数条件で検索が可能なフォームが表示されますので、
▼還元率や使用可能な決済手段などでフィルターをかけることができます。
▼所定の条件が入力できたら検索結果を見るをタップすると、
▼このように設定した条件に合致する店舗のみが表示された状態となります。
▼地図画面上の黄色いアイコンをタップすると、このようにその店舗の詳細情報と使用可能な決済手段が表示されます。
還元事業の参加店舗マップ(アプリ/ウェブ版)の難点
このマップアプリ/ウェブを使用していて「あれ?」と思うところや「これはまだ実用に耐えれないのでは?」と思うところがいくつか有りました。
とにかく場所がおかしい
地図表示をご覧いただいて見知っている地域の店舗であろう箇所・アイコンをタップすると、全然全く違う店舗の情報が表示されていたりします。
おそらく6000ページのpdfに記載されていた店舗のリスト記載の住所情報をそのままGoogleマップに流し込んだように思いますが、どこかで座標のズレがあるのか、駅の北口にある店舗の情報が南口に表示されていたりします。
せっかく地図上に表示されているのにもかかわらず正確な情報が分からないとなると、知ろうと思っていた還元率・決済手段も同時にわからないことになりますので、このあたりはできるだけ早い修正が期待されますね。
読み込みが長い
▼こちらのこのエリアを検索をタップすると、
▼このような読み込み中画面(インジケーター)が表示されますが、
この読み込み画面が表示されて黄色いアイコンが表示されるまでおよそ10秒弱のときも。
10秒という感覚は人によって様々ですが、Web関連にお勤めの方ならお分かりいただけるように相当長い時間を待たせていることになります。
Googleマップのレスポンスは早いはずなので、おそらく経産省側の店舗データベースのレスが遅いのかもしれませんね。
このあたりも使い勝手として改善されることに期待ですね。
「検索結果を見る」ボタンが常に表示されている
こちらは特段機能を損なうものではないのですが、
▼このエリアを検索と検索結果を見るが常に画面上に表示されていて、
果たしてどちらが、地図上にアイコンを示してくれる機能のボタンなのかわかりにくい画面構成になっています。
大体このような「重複した意味の表示」は画面のデザイン段階において指摘され弾かれるのが通例ですが、今回はどういうわけか画面上に残って併存してしまっているようですね。
単純に「紛らわしい」ということだけですが、できればこのあたりも使い勝手を向上させる目的で通常表示時は取り除くなどの対処がなされると良いですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はようやくの登場となったキャッシュレス消費者還元事業の参加店舗を地図上で確認できるアプリのご紹介をさせていただきました。
いざ配信されて自分の周囲の店舗を確認してみると、コンビニエンスストアではローソンやファミリーマートが対応していない点、ファミリーレストランでもガストなどすかいらーく系が対応していなかったりと、店舗の網羅性に欠ける印象はどうしても持ってしまいますね。
また、PayPayなどの企業が行なっているキャンペーンでは「最大10%還元」と大きく表示されていますが、還元率が10%の対象になる店舗が、街の個人商店のみだったりと、蓋を開けてみると実際の印象よりもメリットを得られる機会が小さく感じられるかと思います。
とはいえ普段よく使うセブンイレブンやマクドナルドでも2%の還元がキャッシュレス決済だけの条件で受けられますので身近な店舗の確認のためにこのアプリを利用してみてはいかがでしょうか!