2019年10月に LINE Pay における大きな仕様変更の発表がありました。
簡単に言うと、LINEポイントが「LINE内通貨」から「ほぼ現金」に変わる、というような変更ですが一部のユーザーからは使い道が狭まった、などの反発の声も出ていたりします。
今回の仕様変更が改善になるのか、はたまた改悪になるのか、両局面から解説していきます!
もくじ
2019年11月からLINE Payの還元内容が激変
2019年11月からLINE Payの還元内容を大幅に変更になります。いったいどのように変更になるのか解説していきます。
LINE Payボーナスの廃止!今後は「LINEポイント」の付与に変更
2019年11月1日以降、LINE Payのメインの還元である「マイカラー制度」で付与される現金価値が「LINE Payボーナス」から「LINEポイント」に変更されます。
それだけでなくLINE Payのクレジットカード(プラスチックカード)の使用で付与されるポイント還元も11月1日以降を全てLINE ポイントに変更されます。
そもそも「LINE Payボーナス」とは?
LINE PayボーナスとはLINE Payを使用時にインセンティブとして付与される LINE Pay 以内のポイントです。
LINE Payボーナスの詳細については以下の記事をご確認ください。
そもそも「LINEポイント」とは?
LINE ポイントとは、メッセージアプリLINEを中心とした LINE関連サービスで貯蓄・使用することができるポイントで、
- 貯め方:月額有料サービスやクレジットカードの申し込みなど
- 使い方:LINEモバイル・LINE MUSICなどLINE関連のその他サービスにて実際のお金のように使うことができる
というポイントです。
「LINEポイント」は現金のように使えない?
上記のLINE PayボーナスとLINEポイントの二つを見る限り、今後LINE Pay上のインセンティブは一般の店舗で現金のように使えないようなイメージを持ちますが、その点は問題なく現金のように使うことができます。
LINEポイントの1ポイントはLINE Pay残高の1円相当として支払い時に利用することが可能です。
コード決済時、オンラインショッピング時に「LINEポイント」を選択することで支払いに充当できる形となります。
「LINEポイント」を支払い時に利用する方法
▼LINE Pay での支払い時に LINE ポイントを使う画面のイメージは以下のようになります。
残った「LINE Payボーナス」はどうなってしまう?
11月からLINE ポイントでの支給に切り替わり、それまで持っていたLINE Payボーナスのどうなってしまうのか、と考えてしまいますが、引き続き、支払いや送金などに利用できます。
現時点で報道されている限りでは特段期限などはありませんが、現行法から考えて、どこかの時点で使用期限が設定されることが予想されます。
LINEポイントの仕様も大幅変更
LINE Pay上でのインセンティブが全てLINEポイントに置き換える今回の変更ですが、今回の変更に合わせて LINE ポイント自体の仕様も大幅に変更となります。
今後、LINEポイントからLINE Pay残高に変換する機能は終了
まず LINE ポイントの一つの機能であった LINE Pay 残高への変換機能は終了となります。
こちらはごく自然なことで、今後はLINEポイントがほぼLINE Pay残高と同じものになるので、変換をする必要がなくなった、という状況ですね。
2019年12月末をもって終了となります。
LINEポイントからAmazonギフト券などへの交換も終了
こちらが一部ユーザーから最も騒がれている件ですが、現在では LINE ポイントから他の企業のポイントへの変換交換が可能でしたが、2019年12月27日ので他サービスへの交換は終了となります。
今後、交換が廃止される他企業のポイントは以下のとおり。
- dポイント
- nanacoポイント
- メトロポイント
- ベルメゾン・ポイント
- JALマイレージバンク
- Amazonギフト券
- Pontaポイント
- 選べるe-GIFT
11月末からLINEポイント付与に切り替わり、上記ポイントへの交換が12月末ですので、頻繁にポイント交換を行っていた方は12月末までの交換廃止前に急ぎ対応する必要がありそうです。
これらの変更は改善?改悪?
これらの変更点は一部のユーザーからは改悪とも取られています。
今回のLINE Payボーナスの廃止・LINEポイントへの付与はユーザーにどのような影響があるのか、良し悪しを挙げてみると、以下のようになります。
良くなる点①:分かりやすくなった・・・?
今までは、LINEポイントからLINE Pay残高に交換したりと、同じLINEというサービス(国)の中で円もドルも混在していたような状態でした。今後は円のみになる、そんなイメージです。
ただしここで一つ疑問点なのが、「コイン」の存在はどのようになるか?ということ。
LINEでは現在、スタンプやきせかえ購入で必要な「コイン」を導入しており、App StoreやGoogle Playの課金を通じて購入することができます。
またLINEマンガではまた別種のコインが存在しており、LINEとLINEマンガではその「コイン」は行き来することはできません。
通貨の統一化が行われる中で「コイン」だけが未だに別軸の通貨として存在し続けるものとなるため、「分かりやすくなる」という点については、若干課題が残るように思われます。
良くなる点②:(LINE Pay上で)ほぼ現金として使用できる
今までは交換作業が必要だったLINEポイントですが、11月からの仕様変更によってLINE Pay上で支払いに利用できるため、ほぼ現金としてそのまま使用できるようになります。
悪くなる点:LINEポイントがAmazonギフトなどへの変換ができなくなる
ほぼ現金とはいえ、「自由にものを買う」という機能としてはLINEポイントよりもAmazonギフトの方が能力が高い状態でした。
ですので、Amazonギフト券やnanacoポイントに変換できなくなったということは、LINEポイントの使い道が狭まった、ということが言えます。
LINEポイントはあくまで「LINE Payが使えるところではほぼ現金」ですが、逆にいうと「LINE Payが使えないところでは無価値」となるので、今後はLINE Payの店舗開拓営業が鍵になってきますね。
ただし、やはりプラスチックカードを持っている必要があるところがネックですね。。
とはいえ、今回廃止になるLINE PayボーナスももともとAmazonギフト券への交換はできませんでしたので、LINE Payユーザーからしたら状況はそれほど変わらず、ということが言えそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は LINE Payにおける「LINE Payボーナス」の廃止について、とLINEポイントに付与が置き換わる仕様変更について、良し悪し両面から解説をさせていただきました。
まとめると、
- LINEサービスを全般的に使う人にとっては「LINEポイント」に統一され分かりやすくなる。
- LINEやLINE Payのみ使う人はそれほど変わらず。
- LINEポイントを積極的に貯めていた人は用途が狭くなる。
ということが言えます。